中国雲南省との国境の街マイラーから車で2時間ほどのところにミャンマーシャン族の住む集落がある。中国、タイと国境を接するエリアに多く住むミャンマーシャン族は、小柄で色白な美しい女性が多く、性格も優しいと評判だ。
しかし、彼女たちの住む村は、決して裕福とはいえず、家族の生活を支えるために、都会へ出稼ぎに行くことを選択する少女も少なくない。
WEBサイト「Anfyの国際結婚相手紹介所」は、そのミャンマーシャン族の女性を、日本人に紹介している結婚相談所だ。
談所が他と全く違う点は、第一の目的が、村の貧困救済にあること。
成婚後は、日本人男性が女性の家族を経済的に支援することが必要になる。1か月1万5千円程度のサポートで、家族は安定的な生活が営めるということだ。
国際貢献と結婚が同時にできてしまうこのプログラム、スタートから約1年が経過し円満なカップルが増えている。今年7月には成婚者間の交流、情報交換を行う「Anfyの国際結婚相手紹介所公認日シャン成婚者の会」が発足し成婚後のサポート体制も充実してきた。
今後、「日シャン成 婚者の会」では、彼女たちの村近郊や日本での交流会などを積極的に行うことで、このプログラムが日本とミャンマーの友好の一助になることを目指している。
ソウル城北区貞陵洞(ソンブクク・チョンルンドン)の演劇練習場「グリーンピッグ」。先月末のある日、ここで人種の異なる20、30代の女性約10人が、演技の練習に没頭していた。
「2人がここで一言ずつ交わして、退場するんだ」と演出家が指示すると、2人の女性が同時に聞いた。「ウリナラマル(わが国の言葉)でですか」。「ウリナラマル」とは、他でもない韓国語のことだ。
韓国語をためらいなく「ウリマル」と言うこの人々は、モンゴル、トルコ、ペルー、スリランカ、ロシア、ベトナムからやって来た。それぞれ違う国で生まれたが、もう、韓国女性だ。
ベトナム女性のティウンアさんとチャミさんが、舞台の中央に出るシーン。ティウンアさんが足を引きずりながら「痛い」と言うと、チャミさんが心配そうな表情で「どこが痛いの」と聞き、いすを持ってくる。彼らが退場すると、スリランカ出身のイレイシャさんが、盆を持って登場する。「もちを買ってくださ〜い。もちを買ってくださ〜い」。イレイシャさんのおかしなイントネーションに、女性たちが一斉に笑う。
●「移住民の哀歓を伝えたい」
女性たちは、移住労働者放送局(www.migrantsinkorea.net)が作った「劇団サラダ」の創立公演のために演技の練習をしていた。創立公演は今月末。演出家のユン・ハンソルさんは、「アマチュアなので感情表現は下手だが、彼女たちが韓国で経験した心理的葛藤が表現されている」と語った。
劇団サラダは、移住労働者の悩みや哀歓を描いた演劇とミュージカルを披露する予定だ。
移住労働者放送局の朴キョンジュ代表は、「韓国社会の移民者に対する視線は歪曲している。移住民たちが韓国生活で経験するエピソードをそのまま伝えたい」と語った。
●「文化を理解し合う努力が必要」
彼女たちは、3時間の練習が終わった後、輪になって座り、話を始めた。韓国生活には慣れたが、それでも言いたいことは多かった。
トルコから来たイェシムさんが、「韓国の教育熱に驚いた」と口を開いた。
「子どもが勉強する時間が多すぎる。親は多くの金をかけ、子どもはストレスを受ける。まだ小学生なのに」
モンゴル出身のソヨルマさんが、「勉強のために家事を学ぶ時間がなく、母親と過ごす時間も少ない」と嘆いた。
チャミさんがうなずいて、「嫁が姑に自分の意見が言いにくい」と吐露した。
夫の話が出ないわけにはいかない。イレイシャさんは、「韓国の男性は、赤ん坊の世話をあまりしない」と不満を打ち明けた。ビクトリアさんも同じ考えだ。彼女は、「ロシアでは、夫婦が掃除を一緒にし、子どもも一緒に育てるのに、韓国の男性は家事にはあまり関心がない。夫の友人に会う時は、私も一緒に出かけるが、私の友人に会う時は、夫は一緒に行こうとしないのでさびしい」と話した。
両国の文化に対する理解不足も話題になった。ビクトリアさんは、「夫の実家の家族が、私が生まれ育った国の文化を理解せず、『韓国に来たからには適応しろ』といった態度をとる時は、悲しくなる」と打ち明けた。
ティウンアさんの考えも同じだ。
「韓国人の夫と外国人の妻が、互いの文化を知らないことが問題です。年齢差もあり、文化も違って、夫婦げんかをする時があります。国際結婚をするなら、夫は妻の文化を学び、妻は夫の文化を学ばなければなりません」
●国が懐かしくても、もう韓国人
彼女たちは、話が終わると、かばんを持って家路に向かった。ベトナム出身のティウンア、チャミ、アンダオさんは、食事をしながら、もう少し話をすることにした。彼女たちが選んだメニューは、チョングッチャン(納豆鍋)とブタ肉炒め。彼女たちは、「今はベトナム料理よりも、韓国料理が口に合う」と言って笑った。
チャミさんがティウンアさんに向かって「運がいい」と言った。いい夫に出会い、いい仕事も見つけ、夫の両親もいいという意味だ。
ティウンアさんは03年に、産業研修生として韓国に来て、京畿道広州市(キョンギド・クァンジュシ)のある会社で働いていた時に、今の夫に出会った。チャミさんは、国際結婚のためにベトナムに来た夫に出会って、結婚した。
彼女は、「韓国で幸せだが、言葉がうまくなく、思ったことが言えないので本当にもどかしい」と話した。ベトナムでは、経済的な問題で夫婦がよくけんかをするが、韓国ではそんなことはないという。しかし、意思疎通がうまくいかず、もどかしいことがある。
食事を終えて店を出た彼女たちは、別れのあいさつをした。チャミさんが、アンダオさんにかばんを一つ渡した。古着が入ったかばんだ。アンダオさんが「ありがとう」と笑った。家路に向かう彼女たち。互いに服を着回す姿は、見慣れない光景ではなかった。
3月14日は、バレンタインデーの1カ月後の「ホワイトデー」という日です。(チョコレートをもらった男性が、お返しのお礼を女性に送ることになっています。)また、3月14日は、日本では「国際結婚の日」でもあります。これは1873年のこの日、日本で外国人との結婚が公式に認可されたのを記念して定められたということです。
チャイナネットで日中の国際結婚について記事がいろいろ出ていますが、離婚も多いという記事もあり、十分な準備が必要と指摘されています。
・「中日間の国際結婚は短命 夫中国・妻日本が増加」
・「『国際化』が進む日本社会(2)国際結婚には十分な心の準備が必要」
日中の国際結婚をしたカップルがどのような困難に遭遇し、それに対してどのような相互理解、工夫をもって克服するのか、ということについて考えてみたいと思います。
日本人と中国人との間では、親の面倒の見方(経済的支援(仕送り)の有無)、親戚との付き合い方、子供の育て方、収入の使い方、女性が働くこと、夫が料理など家事を行うこと、などで考え方がいろいろ違っています。結婚生活においては、これらの考え方の違いを前にして、いかに夫婦の間で折り合いをつけ、克服するかは、非常に重要な点です。そして、このことの中には、日中両国国民がどうしたらうまくつきあっていけるのか、を考える上でのヒントもあるのではないか?と思います。
(以下の文章を書くにあたっては、日本で発行されている中国語新聞『中文導報』『東方時報』、中国関連図書出版社『日本僑報社』の関係者、日中間の国際結婚をしている多くの友人たちから貴重な情報とご意見をいただきました。どうもありがとうございました。)
1. 日本で登録されている日中国際結婚と離婚の件数
まずデータを紹介してみたいと思います。日本の厚生労働省は、日本で登録された国際結婚の国別結婚数と離婚数を公表しています。2008年の発表データ(インターネットで見ることができます)からとってみます。(以下のデータでは、中国、その他の国で登録され、日本で登録されていない婚姻件数は含まれていません。)
(執筆者:井出敬二・前在中国日本大使館広報文化センター所長 注:本稿の中で、意見にわたる部分は、筆者の個人的意見であり、筆者の所属する組織の見解を代表するものではありません)
日本厚生労働省が08年9月に発表した人口動態統計によると、07年度の日本における婚姻件数は71万9822組にのぼり、そのうち国際結婚は4万322組、18組に1組は国際結婚であることがわかった。ここ数年、日本人男性に嫁ぐ中国人女性は増加の一途をたどっており、01年以来、毎年1万人を超えている。このブログは日本人男性と結婚した中国人女性の結婚生活とその後の結末を紹介するものである。写真はイメージ。中国で結婚式を挙げるカップル。